2019年6月23日日曜日

SL-110 オークション出品例

SL-110 / 1100 傾向と対策 ver. 2019-06-23

[中古 ターンテーブル カートリッジ付]Technics SL-1100+ortofonシェル+SHURE M44G
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/s577854500


\52,800
ljapan2016

製品の質は悪くない可能性がある。詳細な写真が無く、動作確認は無いも同然。未整備で「出しただけ」。価格が内容用に合えば、よい買物かも知れない。基本的に、このような出品は、古道具やでゴミを買うのと同じリスクがあると考えるべきだ。

出品者の評価をチェックすること。殆どが「良い」で、ごく一部の否定的な評価がある。チェックするのは否定的な評価だけだ。このような業者の出品は、不満があっても評価しない場合が多い。いわゆる報復評価を恐れるためだ。

ごく一部の否定的な評価を見れば、この業者の本質がわかる。オーディオ機器の商品知識が無く、対応も論外と言えるほど悪い。梱包もずさん。取引には要注意だ。会話は録音した方よい。

\25,000から、支払ってもせいぜい\30,000くらいまで。




テクニクス(Technics)当時の高級機SL-110と希少なEPA-102L のセットです!
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b318339179


\29,800
espritprit

EPA-102Lと搭載したSL-110。未整備品。それほど悪い状態では無さそうなので、整備前提の素材としては購入対象になるかも知れない。

未整備品。動作はまったく期待できない。全て整備が必要と考えるべき。トーンアームベースの状態は大変悪い。汚い。きれいにしようとしたら、完全に表面を研磨するか、塗装するしかない。

「SL-110を知らない人間が出品した未整備品」と言うことを念頭に置くべき。しかし、アームボードが酷すぎる。アームボードは付いてないと考えた方がいい。プラッターの状態は悪くないかも知れない。

2万から2万5千がいいところ。




(169)ターンテーブル Technics SL-1100
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/m315705685


\20,000
yama_hd6789


リサイクル業者(クズ屋)が左から右に出しただけ。なんのチェックもしていない。品質は全く期待できない。

説明が無いので品質は写真から想像するしかない。外観は悪くはなさそう。速度コントロール系統がどの程度傷んでいるか等は全くバクチだ。トーンアームベースの状態が大変悪い。このアームベースも、オーディオ機器として目にするのは苦痛のレベルだ。

「注意事項:チェク出来ませんので、ジャンク品になります。ノ-クレ-ムノ-リタ-ンです。 」

どういう意味だろう。電源ランプが点灯するか、ターンテーブルが回転するか、等は必ずチェックしているはずだ。それを申告しないのは、商法上大きな問題になる。必ず事前に確認すること。

1万5千から2万程度。




TECHNICS SL-1100 (整備・調整品)
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/l527177453

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\59,800

エレクトリックパートの整備をしていることは説明にある。しかし、SL-1100本体のコンディションが大変悪い。左手前、ダストカバーが塗装を削っている。その部分が錆ていて、土も詰まっている。後部写真を見ても、不潔な状態が気になる。

装備品が豊富だ。ダストカバー、ウッドベース、ストロボライト。

出品のボディコンディションが気にならなければ買っても良い。価格を吟味すること。アクセサリーを除いた本体価格は、2万台だと思う。この出品一括で3万から4万円台がせいぜいだろう。




テクニクス SL-1100 金田式ターンテーブルのベースに使用された機種です。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/v642537955

ktokiojp
\15,000

「押し入れにしまっていた」という。未整備品。動作に問題はないと言うが、まったく信頼できない。動作は整備前提だ。

アームベースの状態はマシな方かも知れない。ボディのコンディションが悪い。1ミリ程度の細かいスクラッチや塗装のハガレが無数にある。このような細かいコンディションを修正しないと、そばに置いて眺めていたい、と言う気にならない。フランジが割れたフットレストが1本ある。ゴムマットの状態は悪い。

出品価格の1万五千がせいぜいだ。2万出す気にはならない。




SL-1100 + JELCO TS-350S ターンテーブル + トーンアーム 完成品
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g349883296

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\119,000

「Luv works SOUND」の出品。品質が不明。整備箇所を問いあわせたが、反応無しにブラックリスト扱いされた。企業が、自分たちの製品の品質問い合わせに応えない、というのはどういう事だろう。嫌がらせと考えたか? しかし、質問内容は適切な内容だった。私なら誰が質問してもコンディションは説明する。そもそも出品説明に、整備内容を明記しないのが不適切だ。

Jelco製 TS-350Sを搭載している。このトーンアームはSL-110/1100には合わない。この大柄なキャビネットに、ぽつんとこの小さなトーンアームを搭載する意味がわからない。SL-110の製品コンセプトに合わない。このような小さなアームを搭載するためにこのような巨大なレコードプレイヤーシステムが必要なのか? 出品者は、部屋に転がっていたTS-350Sを何も考えずに使っただけだろう。

「12インチのロングアームも搭載できます。ロング用のアームボードも添付します」としている。

詐欺とは言わない。自分で読み返して、平気なのだろうか。ヤフオクは様々な人間が見るマーケットだ。このような不適切な事を書けば、自分のショップの名誉に関わることを考えないのだろうか。

SL-110/1100にいわゆる「ロング・アーム」は合わない。この出品者の説明は「ボディの中に収まるから使用できます」というレベルに過ぎない。SL-110/1100なら、実効長240から250程度のミディアムサイズのトーンアームがベストだ。松下電器の設計陣は、標準のEPA-110に合わせてボディを設計している。このバランスは絶妙だ。これ以上のトーンアームを搭載すると、使用感が落ちる。非常に窮屈な感じを受ける。

「ロングアームが搭載できる」というアームベース、よく見て欲しい。8本のビスは標準と同じだ。だから、右側のビスから外寸までの距離を広げただけ。この拡張になんの意味があるのか? なんの意味もない。 このようなごまかしのボードを使って、「ロングアームが搭載できる」とする出品なのだ。

品質不明なので、この出品は購入出来ない。

2019年6月11日火曜日

SL-DL1 / QL1 梱包諸注意

SL-DL1 / QL1、梱包諸注意です。


1適切な強度の箱を使うこと

箱を切り貼りして、箱を作らないでください。強度が足りません。プレヤーに段ボール紙を貼り付けて送るようなことは絶対にしないで下さい。


2プレイヤーを、ショック吸収材等でくるむこと

プチプチシート等でくるむ場合は、必ず重ねて下さい。プチプチシート1枚では、衝撃を防ぐことは出来ません。最低限、3センチ程度の厚みになるよう、重ねて下さい。

新聞紙を使ってもかまいません。ただし、よほど注意しないと、新聞紙はつぶれてしまいます。つぶれた状態でも、3センチ程度の厚みになるよう注意して下さい。


3適切な大きさの箱を使うこと

SL-DL1/QL1を収納した箱が、以下のサイズより小さくないこと。(最低限、以下の寸法よりも大きい箱を使ってください)

横 47cm
奥行き 38cm
高さ 15cm

前述のサイズよりも小さな箱では、プレイヤーを安全に運ぶことは不可能です。難しい話しではなく、プレイヤーの寸法に対して、ある程度のゆとりのある箱を選べば、自然にこのサイズになります。

つまり、プレイヤーが箱に触れない程度のゆとりがある箱を選べば、その箱のサイズは、前述の大きさよりも大きくなります。これよりも小さな箱は、事故の衝撃を防ぐことが出来ません。最低限、この大きさは確保して下さい。


4内部パーツが外れないよう、固定する

SL-DL1 /QL1では、ターンテーブル(回転板)と、ゴムシートを固定して下さい。そのままでは、輸送中に外れ、ダストカバーが傷だらけになります。

簡単に固定する方法は、ゴムシートの上にクッション材を置き、ダストカバーと本体を固定します。この状態なら、箱が斜めになっても外れません。


結局、SL-DL1 / QL1を梱包する場合は、120から140位の荷姿になるよう、心がけて下さい。このくらいの箱のに、適切な梱包材で保護すれば破損のリスクは少なくなる。















箱の底に新聞紙を敷いた例。つぶれていて、衝撃を吸収できない。


















上の例で、プレイヤーの上に新聞紙を山ほど詰める。中身の上部空間にクッションを詰めても、あまり意味がない。


















プレイヤーの底にクッション材を使う例。スポンジ状のクッション材を使った。別に何を使っても構わないが、レコードプレイヤーは重さがあるために、新聞紙を使う場合は、完全につぶれないように注意する。




















上記のスポンジの上に、保護したプレイヤー本体を置く。その上で、本体が箱の中で動かないように固定する。プレイヤーの上に、クッション材を置く。




















SL-DL1 / QL1は本体が薄い。このまま箱詰めすると、上部の空間が大きくなり、クッション材を多量に必要とする。適当な高さで箱を折る。

箱が大きければ運びづらくなり、事故の可能性が高くなる。

2019年2月13日水曜日

LUXMAM PD121、131シリーズの販売に関して

LUXMAN PD121シリーズの販売に関して。

PD121、121U、121A、131、K131。これがラインナップだ。

121はナショナル・テクニクス製、SP-10モーター採用。
121Uは、輸出使用の国内販売点用品で、内容は121。
121Aは、クォーツPLLモーター搭載。多分、日本電産製モーター。
131、日本電産製モーター採用。
K131、131のキット製品。全く131と同一内容。ただし、組立は購入者。







ヤフオクにおける販売価格。

PD121、121U、9万から10万程度。
121A、121よりもやや安価。ほぼ同一。
131、6万から7万程度。K131はやや安価。

納期は1ヶ月から2ヶ月程度。プレイヤーの在庫が有れば、数週間で商品化するが、通常は在庫がありません。その場合は、コア機が見つかるまで時間がかかる。それでも、オーダーから2か月程度有れば通常は引き渡しできる。

トーンアーム 「sme 3009s2 IMPROVEDを付けて欲しい」というオーダーが殆どだ。

3009s2 IMPROVED、5万円程度。専用のs2シェル(金網シェル)をセットするなら、7千から1万程度アップ。

3009s3シリーズ、5万から6万程度。






s2 IMPROVEDにしろ、s3にしろ、大変よいアームだ。音も良いし、美しい。耐久性も優れている。私が生涯使いたいアームの一つ。だから、「これはよい」といつも書いている。

その影響も有ってか、「smeを付けて欲しい」とカスタマーは考えるのかも。ただ、誰にも3009s2 IMPROVEDやs3がベストとは限らない。人それぞれ、求めるものが違うはずだから。

それに、s2 IMPROVEDにしろs3にしろ、205c2シリーズのような軽量タイプのカートリッジにしか合わない。s3は、改善され、現代の「硬くて重い」MCタイプのフォノカートリッジにも合うように設計されているが、基本は低質量、低コンプライアンス対応の
トーンアームなんです。

だから、自分が求めるものは何か、と言うのをよく考えて欲しい。例えば、同じsmeと言っても、オルトフォンSPUシリーズを使いたい人は、絶対に3009s2 IMPROVEDはダメです。サブウェイトを付けて無理矢理つじつまを合わせる、など言語道断。音は良くないし、重さに絶えかねて、アームが短期間で壊れるだけ。

DL-103等のMCタイプに合わせるなら、デンオンDENONのトーンアームはsmeを合わせるよりもベストマッチかも知れない。特にDA-309や307は低域共振を排除する仕組みが研究されていて大変よい音を出す。しかも精密感を醸し出す外観は素晴らしいし。

ただ、ビギナーなら、左も右もわからない、という事もあるかも知れない。それなら「ブログで見た3009が格好いいので憧れた」というのも否定はしない。形や雰囲気で始める、というのもあり得ます。

しかし、私の商品化で、PD121シリーズとsmeを組み合わせると相当高額になる。それは私にはどうしようもない。内容を見てくれ、ヤフオクで売り買いされるゴミのようなPD121やsmeとは全然違う、と考えてはいるが。

無理をして、高額なプレイヤーを買う必要はない。もっと手の届きやすいプレイヤーシステムでも、美しい音は充分楽しめるのだ。例えばポルシェの911の乗り味に惚れ込んだら、911を買うしか無い。他のスポーツカーでは、911から得られる喜びは感じられないから。

でもオーディオ製品は違う。特定のスポーツカーから感じる味は他の代替品では満足できないけれど、PD121でなくても、それに近い音をもっと安い費用で実現する方法は有るんです。



3009s2 IMPROVEDをどうしても手に入れたければ、テクニクスSL-1200が大変よくマッチする。初代のSL-1200がベストマッチだが、信頼性の向上したmk2以降モデルでも良い。SL-1200もまた、3009s2 IMPROVEDを想定して設計したモデルだ。




3009をあきらめればもっともっと気軽に始められる。デンオン、DENON DP-790シリーズや、DP-1700シリーズ。やや質素で禁欲的だが。基本に忠実で素晴らしい製品だ。私のプレイヤーで、2万円台から出品している。




デンオンでは華がないと感じるなら。マイクロ精機、DD-5がある。これ1台で完成しており、ユーザーが一切手を入れる必要はない。大変コンパクトな外観ながら、モーターもトーンアームも、そして外観も完成している。そして何より美しく、部屋にあるだけでうれしくなるプレイヤーだ。これが4万から5万程度。





現在ヤフオクで出品をしている。出品は場当たり的で、計画的には行っていない。だから、あなたが待っていても、欲しいモデルがちっとも出品されない、と言うことになる。

自分から積極的にオーダーして欲しい。メールでもtwitterでも構わない。

「**が欲しい。納期や価格を教えて欲しい」

こういう具体的なオーダーが有り難い。

 1200.tsl@gmail.com
 http://twitter.com/sl_1200a/


どんな相談にも応じる気持はある。「今は買えないが、半年先位に」というのでも構わないんです。ただ、正直に聞いて下さい。自分が今、私から何を聞きたいのか、あなたが何を欲しいのか、それをはっきり表して下さい。

あなたのオファーを待っています。私はあなたのレコードライフが素晴らしい形でスタートできるだけのものを提供します。