2016年7月24日日曜日

PD131 with 3009s2 IMPROVED q122981828

LUX PD-131 with SME 3009/SeriesⅡ Improoved ラックス(良品)
http://page24.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/q122981828

開始日時:2016.07.11(月)18:32
終了日時:2016 7月 18日(月) 23時 10分

最高額入札者
:5*J*U*** / 評価 1062
開始価格
:1,000 円
終了価格
:83,000 円

オークションID:q122981828

出品者
http://user.auctions.yahoo.co.jp/jp/show/aboutme?userID=jazzlp2000



PD131とsme 3009s2 IMPROVEDの組み合わせ。
月曜夜終了、\83,000。

考えられない額だ。
トーンアーム、3万後半。PD131、同じく3万程度。

せいぜい、6万から7万程度の価値しかない。
説明をさらっても、何も価値を高める要素がない。

出品者は一般のオーディオファンのようだが、このプレイヤー&アームの
知識は乏しい。トーンアームの状態写真を見ればわかる。

このようなユーザーが使い続けた「タダの中古品」に過ぎないのだが。

PD131にしろ、121にしろ、新品では手に入らない。
1万2万高くても、とにかく手に入れてしまいたい、
というユーザーが2人以上いたとする。
結果的に、この額まで我慢比べをしてしまった。

ユーザー層の薄さというか、オークションの怖さだろう。
(出品者にとっては、旨みがあったというか)
PD121ならともかく、131に過ぎないのだ。

PD121も131も、大差ないというか、価値を理解していないと
このような買物をする。






























左が出品の説明写真 右が参考写真 優良状態

どうみても、カウンターウェイトの状態が異常だ。
説明では、「レンズの収差だ」としている。
「遠近感が強く写ってしまった」の意味だろうが。

広角レンズで近接撮影しても、正常なs2 IMPOROVEDでは
このように写らない。
s2 IMPROVEDの、カウンターウェイト取付部ダンパーは劣化している。
決して弱いとは思わないが。出荷後数十年経過している。
劣化していても、仕方がないだろう。
ダンパーが傷んでフラフラでも、実用上は問題は出ない。

ただ、精密機器としての使い心地は最悪だ。
ユーザーは、重量調整をする度に、コンディションの悪さを思い知らされる。
修正は、一般的には厄介だ。
s2の場合も劣化が酷いが、対応パーツは広く出回っている。
s2 IMPROVEDの場合は、対応パーツを見たことがない。
ブログマスターは、複合レジンを使って、補強してしまう。
若干音質が変わる恐れがあるが、仕方ない。
実際に音質に悪影響を感じたことはない。

その他、気になる点が多い。

アームの取付位置、標準の指定値よりも、10mmはレコードプレイヤー
中心側にずれている。これでは、歪みが大きくなり、
せっかくのトーンアームの性能が生かせない。

トーンアームリフターハウジングが、適切な位置よりもかなり高い。
その代わりに、アーム取付位置が低い。
低いと言うより、プレイヤーキャビネット面すれすれまで落としている。

リフターハウジングを下げることが出来なかったのだろう。
そのために、アーム高さを下げて、つじつまを合わせた。
実際には、カートリッジ側の高さが、トーンアーム中心よりも高くなり、
動作に制限が出てしまう。

ユーザーの事情は分かる。
何らかの理由により、アーム取付時に、ハウジングの位置を高くしてしまった。
セッティング途中に、これに気がついたのだろうが、
アームリフターハウジングの高さを調整するには、
トーンアームを取り外さなければ、面倒になる。

結局、写真のような状態で使うことになった。

sme 3009s2 IMPROVEDは、決して取扱が難しくはない。
むしろ、あらゆる設定は合理的であり、単純とも言える。
ただし、設定変更は、本来の手順にそって行わなければならない。
「アームを取り外すのは面倒だ」ということで、このような
セッティングをすると、トーンアームの性能を全く生かすことが出来ない。

基本に忠実に。
手を抜くと、何も得られない、という例。






















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