2016年7月26日火曜日

PD441 SME 3009s2 IMPROVED s495524490

超美品LUXMAN PD441& SME3009Ⅱ(Inproved)貴重
http://page14.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/s495524490

出品者 http://sellinglist.auctions.yahoo.co.jp/user/turu_kame_k

開始時の価格 50,000 円
終了                   111,000 円
落札者 S*D*9*** 評価:113
開始日時 2016 7月 18日(月) 12時 39分
終了日時 2016 7月 24日(日) 21時 37分
自動延長 あり
オークションID s495524490
商品の状態 中古

「PD441と比べたらどうなの?」

「どうしてPD121を441と比べるのだろう。全然違うのに」
と出品者は考える。

コンセプトも構成も全く違う。見れば一目瞭然。
一般のオーディオファンに分からないことだろう。

PD441のモーターは、NIDEC 日本電産製。
DCサーボコントロール、クォーツPLLだ。
つまり、SL-1200 MK2以降のものと同類。

PD121のモーターは、テクニクス松下電器製。
SP-10とほぼ同一製品。
DCサーボだが、PLLは無い。
PLLが無いので、微細な速度ドリフトがある。
ストロボマークをユーザーが見て、微調整ダイヤルを回す。
(正常なら、年に1度も再調整は不要。多くのユーザーが不要な調整を
絶えず行い、結果的にVRを壊す)

どちらがいいか?

*まったく調整が不要な、クォーツPLLがいいに決まっている。
*絶えず基準周波数に対する補正が入るので、クォーツPLLは音楽を汚す。

このような論争が数十年、延々と続いている。結論は出ていない。

ただ、生産当時からある程度の有力な意見がある。

「クォーツPLLがあるかないか。それで回転品質は決まらない。
どちらの方式でも、緻密な設計をしたものの回転はよい」

当たり前と言えば当たり前の事なのだが。
(私が実際に読んでいる論文は、松下電器のSP-10設計者のもの)

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PD121のSP-10 OEMは、元祖DDモータといえるもの。
ほとんど世界で最初に生産されたモータといえるが、
「結局、これが一番良かった。これを超えるものはない」
という賞賛は多い。

PD441はクォーツPLL制御、時代と共に順当に進化したものといえる。
正常なら、ブレーキも動作し、ターンテーブルは一瞬で止まる。
機構が複雑なので、ユーザーによるメインテナンスはほぼ不可能。
そもそも分解が出来ない。

SP-10 OEMのように、分解し、スピンドル&ベアリングの色を見ながら
オイルを調合する、というような作業はあり得ない。
クォーツPLL回路があるので、電子部品が劣化すると、
回転が狂い、調整には各種メーターが必須。

逆に言うと、原始的なSP-10 OEMは、そのようなメイテナンスが可能であり、
楽しみでもある。構成が単純なので、修理もある程度可能だ。

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ボディ構成。PD121/131は、強固なダイキャストフレームプラス、
豪華なアルミパネルのアッパーキャビネット構成。

















PD121に比べると、441は現代的というか、ありふれた構成に見える。

さてどちらを選ぶか?

カギになるのは価格だと思う。
出品者の評価では、このオークションの価値は、7万から8万程度と見る。
大変美しく手入れされているように見えるが、タダの中古品だ。
整備は行っていない。NIDEC製のこのモータは、故障が多い気がする。

冷静に見ると、現在の\96,000は「高い」気がする。
(追記 終了 \111,000)

今現在、PD121を出品する立場としては、このように「PD121の方がいいぞ!」
というコメントが出来る。
もちろん、逆の内容のノートを書くことも出来るのだ。
物事に絶対はない。全て相対的なものなのだ、と言うこと。

商売抜きにしても、愛情を注ぐコレクション対象、ということならPD121だろう。
この意見に、反対は無いでしょ?

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