2016年11月18日金曜日

レコードプレイヤーを安全に梱包する SL-1200

簡略なレコードプレイヤー、梱包手順
一般リサイクル業者向け

レコードプレイヤーは特殊な「壊れ物」商品。
10kg程度、比較的重い重量。破損しやすい内部パーツ、付属パーツが多い。

完全な梱包や、事故を100%防ぐ事は不可能である。
しかし、事故の大部分は「不完全な梱包」「手抜き梱包」が原因。
常識的な「壊れ物扱い」の梱包をすれば、事故は防ぐことが出来る。

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◎適切な箱を使用すること

レコードプレイヤーを保護するのは、箱だ。
衝撃を防ぐために、ある程度の強度がある箱を使用する。
(何度も使用して、くたくたになった箱は使用しない、の意味)

◎本体よりも大きな箱を使用する。

出来るだけ、レコードプレイヤーよりも大きな箱が良い。
レコードプレイヤーよりも大きな箱を使い、
隙間にショック吸収材をつめる。
出来れば、プレイヤーの周囲に4cm程度の厚みの
ショック吸収材を入れたい。


◎クッション・シート(プチプチシート)
使用に注意する。
クッションシートは、厚み1cmに満たない。
商品に一枚巻いただけでは、衝撃を防ぐことは出来ない。

基本的には、表面の擦り傷を防ぐために使用する。
衝撃を防ぐ目的でクッション・シートを使う場合は、
数毎以上重ね、厚みを作ること。
5回(5枚)以上牧、数センチの厚みを確保しないと意味がない。


@ケーブル類(コード)取り扱い
絶対に、きつく締めないでください。
折ると、簡単に断線します。ゆるく束ねてください。

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以下、具体的な手順


*フット(足、インシュレータ)取り外し、保護

大変弱い部品なので、可能なら取り外す。
厚さ5mm程度のプラスチック製。
斜めから衝撃を受けると、簡単に破損する。

レコードプレイヤーを上から見て、時計廻し(右)に回すと、
簡単に外れる。固くて外れない場合は無理をせずにあきらめる。
















  
*トーンアーム部分、保護

アームレスト部分、ひも等で結ぶ。(必ず)

Bアーム部分、本体キャビネットにテープ等で貼り付ける。
   (強粘着しない)

Cカートリッジ部分、緩みがないか確認する。



*ターンテーブル(回転板)、レコードマット取り外し
本体からターンてブルと、レコードマットを取り外す。



*本体をクッションシート等で保護

本体をクッションシート・等で保護する。
表面を保護するだけなので、1重から2重程度でよい。



*箱入れ





































































写真は、内容をわかりやすくするために簡略しています。

1 ターンテーブル&レコードマットを新聞紙等でくるむ。
  箱の底に貼り付ける。
  すき間に、ショック吸収材を詰め、平らにする。

2 さらに、ショック吸収材を3,4センチ程度敷く。
  養生した本体を置く。
  本体の回りに、ショック吸収材を詰め、固定する。

3 本体の上に、ショック吸収材を4センチ程度詰める。
  箱の上に空間が余りすぎる場合は、箱を折りたたみ、低くする。
  箱の蓋をする。

最終確認

箱を揺らしたり、横倒し(45度)程度に倒しても、プレイヤーが揺れたり、
破損したりしない程度に、ショック吸収材等をしっかり詰める。

2016年7月26日火曜日

PD441 SME 3009s2 IMPROVED s495524490

超美品LUXMAN PD441& SME3009Ⅱ(Inproved)貴重
http://page14.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/s495524490

出品者 http://sellinglist.auctions.yahoo.co.jp/user/turu_kame_k

開始時の価格 50,000 円
終了                   111,000 円
落札者 S*D*9*** 評価:113
開始日時 2016 7月 18日(月) 12時 39分
終了日時 2016 7月 24日(日) 21時 37分
自動延長 あり
オークションID s495524490
商品の状態 中古

「PD441と比べたらどうなの?」

「どうしてPD121を441と比べるのだろう。全然違うのに」
と出品者は考える。

コンセプトも構成も全く違う。見れば一目瞭然。
一般のオーディオファンに分からないことだろう。

PD441のモーターは、NIDEC 日本電産製。
DCサーボコントロール、クォーツPLLだ。
つまり、SL-1200 MK2以降のものと同類。

PD121のモーターは、テクニクス松下電器製。
SP-10とほぼ同一製品。
DCサーボだが、PLLは無い。
PLLが無いので、微細な速度ドリフトがある。
ストロボマークをユーザーが見て、微調整ダイヤルを回す。
(正常なら、年に1度も再調整は不要。多くのユーザーが不要な調整を
絶えず行い、結果的にVRを壊す)

どちらがいいか?

*まったく調整が不要な、クォーツPLLがいいに決まっている。
*絶えず基準周波数に対する補正が入るので、クォーツPLLは音楽を汚す。

このような論争が数十年、延々と続いている。結論は出ていない。

ただ、生産当時からある程度の有力な意見がある。

「クォーツPLLがあるかないか。それで回転品質は決まらない。
どちらの方式でも、緻密な設計をしたものの回転はよい」

当たり前と言えば当たり前の事なのだが。
(私が実際に読んでいる論文は、松下電器のSP-10設計者のもの)

---

PD121のSP-10 OEMは、元祖DDモータといえるもの。
ほとんど世界で最初に生産されたモータといえるが、
「結局、これが一番良かった。これを超えるものはない」
という賞賛は多い。

PD441はクォーツPLL制御、時代と共に順当に進化したものといえる。
正常なら、ブレーキも動作し、ターンテーブルは一瞬で止まる。
機構が複雑なので、ユーザーによるメインテナンスはほぼ不可能。
そもそも分解が出来ない。

SP-10 OEMのように、分解し、スピンドル&ベアリングの色を見ながら
オイルを調合する、というような作業はあり得ない。
クォーツPLL回路があるので、電子部品が劣化すると、
回転が狂い、調整には各種メーターが必須。

逆に言うと、原始的なSP-10 OEMは、そのようなメイテナンスが可能であり、
楽しみでもある。構成が単純なので、修理もある程度可能だ。

---

ボディ構成。PD121/131は、強固なダイキャストフレームプラス、
豪華なアルミパネルのアッパーキャビネット構成。

















PD121に比べると、441は現代的というか、ありふれた構成に見える。

さてどちらを選ぶか?

カギになるのは価格だと思う。
出品者の評価では、このオークションの価値は、7万から8万程度と見る。
大変美しく手入れされているように見えるが、タダの中古品だ。
整備は行っていない。NIDEC製のこのモータは、故障が多い気がする。

冷静に見ると、現在の\96,000は「高い」気がする。
(追記 終了 \111,000)

今現在、PD121を出品する立場としては、このように「PD121の方がいいぞ!」
というコメントが出来る。
もちろん、逆の内容のノートを書くことも出来るのだ。
物事に絶対はない。全て相対的なものなのだ、と言うこと。

商売抜きにしても、愛情を注ぐコレクション対象、ということならPD121だろう。
この意見に、反対は無いでしょ?

2016年7月24日日曜日

PD121 q123510401

完動LUXMANダイレクトドライブ・プレイヤーPD-121
http://page24.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/q123510401

開始日時:2016.07.19(火)23:41
終了日時:2016.07.24(日)23:27
自動延長:あり   早期終了:あり
返品:返品不可(初期不良は返品可)
入札者評価制限:あり    入札者認証制限:なし
開始価格:50,000 円
オークションID:q123510401

出品者 muko_0429
http://sellinglist.auctions.yahoo.co.jp/user/muko_0429






























現在進行中のオークション

今現在分かっていること。
モーター 異常なし。
ストロボライト 点灯まで時間がかかる。

ブラックライトストロボ点灯(使いはじめは点灯まで5~6秒、後は電源ONで即点灯)

これはブラックライトが消耗している。
ブラックライトは、UV-LEDを発光する、タダの蛍光灯だ。
使えば消耗し、やがて点灯しなくなる。

出品の状態は、消耗が進んでいる。
説明の、点灯まで5,6秒が、1分、3分とかかるようになり、
やがて2度と点灯しなくなる。
すでに、いつ終わっても不思議でない。

ボディ内外 自称、美品。

PD121のアンダーキャビネット、サイド面は高質クロームメッキ仕上げ。
PD131のペイントに比べて、多少耐久性は高い。

たいていの場合、クローム面は曇っている。
その上で、錆が広がっているのが普通。
アルミダイキャストに、クロームメッキ仕上げ。
丈夫なはずだが。ましてや、そもそもアルミダイキャストなのに。

誤解があるが、アルミは錆びる。
錆びた部分は、修復が大変困難だ。

PD121の場合、定期的な磨きを行い、保護剤の塗布が必要だ。
そのような手入れをしていれば、輝く状態を保っているが。
そのようなPD121を見たことがない。

アルミのサビがどういうものか分かりませんが、アルミキャビネット下部サイド面にも、写真で確認いただけるような曇り(シミ?)が出ています。粒状のものは出ていません。フラット状態で、拭いても変化なしです。

この状態は、錆びそのもの。
磨けば、サイド面そのものは輝きを取り戻す。
しかし、点状の錆は深く浸透していて、無くすことは出来ない。


























PD121 q123510401、後部の状態
他のサイド面も同じような状態だ。






























PD121 No.0266、磨きをかけた状態 参考

ブログマスター出品中、NO.0266の後部サイド面。
http://page3.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c560464419
磨いて輝いた状態。これでも、錆は除去できていない。

適正価格はいくらか?
入札者として、いくらまで入札するのが適正か。

コンディションとしては、特に良い部分はない。
アンダーキャビネットは錆びている。
他の部分はどうだろうか?ウッドトリムに傷みはあるのか?
プラッターのサイド面は輝きを保っているか?このような説明はない。
(というより、そもそも説明がないに等しい)

回転は適正で、完動品という。
話半分に聞いた方がよい。
完動品というのは、点検&整備を済ませた製品が謳うものだ。
PD121は、少なくとも速度管理用リードSWの交換が必須だ。
これを済ませていないPD121/131は、速度ドリフトがつきまとう。
一般中古品、素材としては悪くないだろうが。

「やや劣化した、普通の中古品」と考えて、入札方針を決める。

3万から4万後半がいいところだ。
普通の中古品だが、ブラックライトが不灯と大差ない。

予備のトーンアームベースが1個付属する。
これを加えても5万前後が妥当。
出品価格=最終価格、と考えて良い。

ただ、中古品。

「これを逃すと、2度と買えないかも知れない」
と考えるビギナーがいるかも知れない。

何度もオークションにチャレンジしたくない。
1万2万なら、高くても仕方がない。
という気持を持ったユーザーが参加すれば、価格が上がる。

そのような状況になった際に、どこまでつきあうか。

問題は、コンディションが全く分からない事だ。
例によって、出品者は必要な情報を提供しない。結果的に、
バクチオークションになる。

出品者として、それでいいのだろうか?
オークションは、出品者有利だ。
その立場は絶対で、いくらでも出品の状態を「作る」事が出来のだが。
それをしないでいいのだろうか。

以下は現在までのQ&A、というか愚かな珍問答だ。

出品者が自分の立場を理解しておらず、せっかくの
商品説明の機会を生かしていない。

「出品はこの部分が、このように良い!」
「出品はこの部分が、こんなに酷い」

どちらも、明快に説明することが必要だ。
商品のバッドマークが明らかになっても、それで出品者の利益は減らない。
むしろ、内容の明らかなオークションとして、入札者は増えるのだが。
入札できないのは、高いからではなく、内容が不明瞭だからだ。

「何でも聞いて欲しい。結果的に、出品者&入札者もハッピーになる」

という、オークションを理解している大人の参加者は大変少ない。
それを打開するのは、入札者だ。

不明な部分は臆せず質問をする。
それによって、オークションは正しい方向に向かう。

http://auctions.yahoo.co.jp/jp/show/qanda?aID=q123510401#modQstnList


























テキスト

http://auctions.yahoo.co.jp/jp/show/qanda?aID=q123510401#modQstnList

Q質問1 投稿者:r*B*0*** / 評価:350 7月 20日 4時 21分
速度の安定性に関して。ストロボマークを停止させて、いったん他の速度に変更し、すぐに元の速度に戻す。この状態で、ストロボマークは停止していて、再調整の必要は無しでしょうか? クォーツPLLでないので、微細な速度変動(速度ドリフト)が発生するが、それは無視するとします。アームボード。 写真の、FRトーンアームを外した状態のアームボード、プラス、一枚目の写真の右下の円盤が付属でしょうか? 写真の円盤には穴が3つ空いているように見えます。状態を説明して下さい。本来のアームボードは「穴」は見えません。プッシュボタン、力を入れるためのレバー、アームレスト取り付け用のプラスチックフタです。

A 回答 7月 20日 18時 47分
お答えします。元の速度に戻してもストロボマークは停止し、再調整の必要はありません。なお、33回転から45回転に上げた場合は瞬時に同調・停止。45回転から33回転に落とした場合は、慣性のためか33回転になるまで2秒ぐらいかかります。ストップウオッチで計測したわけではありません。本体装着分のアームベースの穴が見えないのはベース裏部の接合具の各ボッチ、レスト穴用のプラスチックカバーと穴がはめ合わさって隠れているためです。写真右下のアルミ板(円盤)はこの3つの穴が開いている状態です。後はアームシャフト用の穴を開け、ベース裏部と円盤を接合するだけで使えます。使用可能アームは取り説に記載されています。

Q質問2 投稿者:r*B*0*** / 評価:350 7月 20日 20時 08分
ありがとうございます。下部キャビネット、サイド面はどのような状態ですか? アルミダイキャスト製、多分クロームメッキらしき仕上げをしてあります。多くのPD121は、曇りが生じていて、複数の錆びが表面に出ているのが通常です。例) 1ほぼ新品と同じ。磨くと輝く。2若干の曇りが出ている。錆びは見えない。3全体が曇っていて、錆びが所々に存在する。3枚目の写真には錆が出ているようにも見える。

A 回答 7月 21日 15時 44分
キャビネット下部はクロームメッキかどうか知りませんが、もともと光沢のない仕上げだったと記憶しています。また、アルミのサビがどういうものか分かりませんが、アルミキャビネット下部サイド面にも、写真で確認いただけるような曇り(シミ?)が出ています。粒状のものは出ていません。フラット状態で、拭いても変化なしです。気になさるようでしたら、落札をお控えください。

Q質問3 投稿者:r*B*0*** / 評価:350 7月 21日 17時 27分
良く分かりました。下部キャビネット、アルミダイキャスト&チャコールグレー塗装。サイド面が高質クロームのメッキと想像。表面は酸化し、所々に深い錆が生じているようです。多くのPD121が同じような状態です。何らかの研磨をして改善させます。「気になさるようでしたら、落札をお控えください」どのような意図でしょうか? 読み方によっては「こんな細かいことを気にするのなら買うな!」という警告にも受け取れます。製品の性質上、コンディションは大きな判断材料です。状態によって、入札するか、いくらで入札するかを決める。誰もが気になる部分であり確認するのは当たり前の事。入札するかを決めるのは入札者なのです。(出品者でなく

A 回答 7月 21日 22時 10分
私はあなたの質問1、2に対して誠実にお答えしました。「こんな細かいことを気にするのなら買うな!」という警告など、するはずがありません。この品物があなたの要望を満足させられるものかどうか一層慎重に判断し、「気になさるようでしたら、落札をお控えください」と進言いたしました。「美品をお求めの方は落札をお控えください」等々はトラブルを防止するための普通の説明です。「表面は酸化し、所々に深い錆が生じているようです」この言葉は、私の説明と異なる内容で、私の出品物を著しくおとしめ、不良品扱いするものです。「研磨をして改善」していただく必要はありません。あなたが入札されても、「入札者都合」で削除します。

Q質問4 投稿者:W*5*1*** / 評価:728 7月 23日 7時 04分
1.2の質問者は、落札する気も無くクレーム的な事を質問欄より投稿する輩です、無視するしかありません。ちなみにSMEアームのウェイト下がり質問が多かったんですが手を広げてきましたね!

A 回答 7月 23日 20時 11分
親切なアドバイス、ありがとうございます。以後、無視します。浜の真砂は尽きるとも、世に悪質なクレーマーは尽きまじ。

end of q123510401

PD131 with 3009s2 IMPROVED q122981828

LUX PD-131 with SME 3009/SeriesⅡ Improoved ラックス(良品)
http://page24.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/q122981828

開始日時:2016.07.11(月)18:32
終了日時:2016 7月 18日(月) 23時 10分

最高額入札者
:5*J*U*** / 評価 1062
開始価格
:1,000 円
終了価格
:83,000 円

オークションID:q122981828

出品者
http://user.auctions.yahoo.co.jp/jp/show/aboutme?userID=jazzlp2000



PD131とsme 3009s2 IMPROVEDの組み合わせ。
月曜夜終了、\83,000。

考えられない額だ。
トーンアーム、3万後半。PD131、同じく3万程度。

せいぜい、6万から7万程度の価値しかない。
説明をさらっても、何も価値を高める要素がない。

出品者は一般のオーディオファンのようだが、このプレイヤー&アームの
知識は乏しい。トーンアームの状態写真を見ればわかる。

このようなユーザーが使い続けた「タダの中古品」に過ぎないのだが。

PD131にしろ、121にしろ、新品では手に入らない。
1万2万高くても、とにかく手に入れてしまいたい、
というユーザーが2人以上いたとする。
結果的に、この額まで我慢比べをしてしまった。

ユーザー層の薄さというか、オークションの怖さだろう。
(出品者にとっては、旨みがあったというか)
PD121ならともかく、131に過ぎないのだ。

PD121も131も、大差ないというか、価値を理解していないと
このような買物をする。






























左が出品の説明写真 右が参考写真 優良状態

どうみても、カウンターウェイトの状態が異常だ。
説明では、「レンズの収差だ」としている。
「遠近感が強く写ってしまった」の意味だろうが。

広角レンズで近接撮影しても、正常なs2 IMPOROVEDでは
このように写らない。
s2 IMPROVEDの、カウンターウェイト取付部ダンパーは劣化している。
決して弱いとは思わないが。出荷後数十年経過している。
劣化していても、仕方がないだろう。
ダンパーが傷んでフラフラでも、実用上は問題は出ない。

ただ、精密機器としての使い心地は最悪だ。
ユーザーは、重量調整をする度に、コンディションの悪さを思い知らされる。
修正は、一般的には厄介だ。
s2の場合も劣化が酷いが、対応パーツは広く出回っている。
s2 IMPROVEDの場合は、対応パーツを見たことがない。
ブログマスターは、複合レジンを使って、補強してしまう。
若干音質が変わる恐れがあるが、仕方ない。
実際に音質に悪影響を感じたことはない。

その他、気になる点が多い。

アームの取付位置、標準の指定値よりも、10mmはレコードプレイヤー
中心側にずれている。これでは、歪みが大きくなり、
せっかくのトーンアームの性能が生かせない。

トーンアームリフターハウジングが、適切な位置よりもかなり高い。
その代わりに、アーム取付位置が低い。
低いと言うより、プレイヤーキャビネット面すれすれまで落としている。

リフターハウジングを下げることが出来なかったのだろう。
そのために、アーム高さを下げて、つじつまを合わせた。
実際には、カートリッジ側の高さが、トーンアーム中心よりも高くなり、
動作に制限が出てしまう。

ユーザーの事情は分かる。
何らかの理由により、アーム取付時に、ハウジングの位置を高くしてしまった。
セッティング途中に、これに気がついたのだろうが、
アームリフターハウジングの高さを調整するには、
トーンアームを取り外さなければ、面倒になる。

結局、写真のような状態で使うことになった。

sme 3009s2 IMPROVEDは、決して取扱が難しくはない。
むしろ、あらゆる設定は合理的であり、単純とも言える。
ただし、設定変更は、本来の手順にそって行わなければならない。
「アームを取り外すのは面倒だ」ということで、このような
セッティングをすると、トーンアームの性能を全く生かすことが出来ない。

基本に忠実に。
手を抜くと、何も得られない、という例。






















PD131 SME 3009s2 v465294033

LUXMAN PD-131+SME 3009 少々難あり
http://page17.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/v465294033

ヤフオク、出品解説

開始時の価格 5,000 円
落札者 x*3*.*** 評価:79
開始日時 2016 7月 4日(月) 9時 11分
終了日時 7月 10日(日) 23時 0分
オークションID v465294033
商品の状態 中古
返品の可否 返品不可

落札 \45,000
出品者 http://sellinglist.auctions.yahoo.co.jp/user/yy950021





















PD131 with sme 3009s2 v465294033

IMPROVEDでない、3009s2を搭載したPD131。
コンディションの詳細はないが、特にマイナス点は無いようだ。

PD131の場合は、アンダーキャビネットがサイド面を
含めてチャコールグレー塗装だ。これは錆びる。
PD121の場合は、磨きである程度まで修復できるが、PD131はダメだ。
美しく回復するには、再塗装しかない。
この説明がないので、良いか悪いかが分からない。

しかし、それ以外の状態は悪くないようだが。
繰り返すが、写真の再現性が低いし、出品者の説明も無いに等しい。
ネットオークションの場合は、とにもかくにも説明が重要だ。
その説明によっては、「このような状態です。大変良いですよ」にもなるし、
「このような状態なんです。残念です」となる場合もある。

このような内容の乏しい写真で「写真を見て判断して下さい」は
出品者としての責任を放棄していることだ。
繰り返すが、「よいですよ!」も「残念ですが」も、
どちらの出品姿勢も、出品者は選ぶことが出来るにもかかわらず。

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45,000で終了。

考えられない低い価格だ。
トーンアーム代にも届かないだろう。
出品者は満足なのだろうか。

もし、予想外の結果になりそうなら、勇気を持って中断するべきだ。
中断や、取消も、オークションの基本操作なのだ。

3009s2は人気商品だが、プレイヤー付きだと買い手が及び腰になる。
転売すればよいと言っても、大きな荷物を数日管理するのが面倒だからか。

そして、PD131や3009s2を狙う購買者層が、実際には多くないことがわかる。
たまたま、数人の参加者しかおらず、その内の1人が途中で降りた。
(あるいは、トイレに入ったか)
そのような、何らかの都合で、このような終了もあり得る。

トーンアームは、それほど良い状態ではない。
それでも、3万後半の価値はあるだろう。
PD131、2万後半から3万くらいはするだろう。
通常は、6万前後が落札の最低線なのだが。

PD121 ロビン企画 j393582033

ラックスマン ターンテーブル LUXMAN PD121 当社メンテ済 良品http://page21.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/j393582033

開始時の価格 3,000 円
落札者 b*6*7*** 評価:1
開始日時 2016 5月 18日(水) 11時 28分
終了日時 2016 5月 24日(火) 22時 42分

オークションID j393582033
商品の状態 中古
返品の可否 返品不可 (初期不良などございましたらご連絡下さい。)

落札価格 \71,000

http://sellinglist.auctions.yahoo.co.jp/user/audio_lovejp&u=audio_lovejp




























PD121 ロビン企画 j393582033

このセラーの出品は、大変不適切だ。
「メインテナンス済み」と称して、内容を明記しない。
以前は、細かな内容を説明していた。

PD121は、リードSW等、特殊な要整備箇所が多い。
これらの整備箇所を「整備した」「しない」は重要な情報なのだが。

ブログマスターは、整備内容を質問するのだが、返答がない。
意図的な「説明省力」と受け取る。

写真からは、アンダーキャビネット、サイド面の錆びが見える。
アルミは錆びないと誤解されているが、錆びる。
錆が生じると、補修は大変困難だ。
状況によっては、磨きを行い、目立たないようにすることが出来る。

写真はかなり重傷のようだ。磨いた後なのか、未処理なのか。

終了、\71,000-
「整備状態」を鑑みると、内容に比べて高い。
結局、「念入りにクリーニングした中古品」に過ぎないからだ。

4万から5万程度が妥当だろう。

2016年7月20日水曜日

PDK131 出品例 g180132384

現状 LUXKIT/ラックスマン☆ターンテーブル☆PDK131 管KQ980
http://page7.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g180132384

http://user.auctions.yahoo.co.jp/jp/show/aboutme?userID=htsp2009

開始日時:2016.06.10(金)17:52
終了日時:2016.06.15(水)22:21




































































無整備
欠品はないようだ。トーンアームベース、一般用。
ストロボライト、点灯しない。
ダストカバーに傷がある、との表記だがよく分からない。

外観の状態は良くない。
しかし、欠品等はないようだ。
コンディションが全く不明なので、ギャンブルオークションになる。
PDK131なので、キット製品。ユーザーが、基板から作ったもの。
品質は、制作者による。

2万円後半が妥当だろう。
競っても、3万以上はあり得ない。PDKなので。
コンディションの説明や、テスト情報があればそれなりに評価できるが。

あくまでも素材として狙うべきだ。

こんなYP-1000はイヤだ ロビン企画 j396242269

ヤマハ 最上級 レコードプレイヤー YAMAHA YP-1000 当社メンテ済
http://page21.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/j396242269

開始日時:2016.06.08(水)18:47
終了日時:2016.06.15(水)22:42
出品 JPY   3,000
現在 JPY 46,797

http://user.auctions.yahoo.co.jp/jp/show/aboutme?userID=audio_lovejp






















YP-1000、ロビン企画の出品
8万程度の高額終了が予想される。
にもかかわらず、実質的な整備が行われていない。

Q質問1 投稿者:r*B*0*** / 評価:348 6月 8日 18時 52分
メンテナンス内容を具体的に教えて下さい。回転数は、速度切り替えしても安定していますか?

A 回答 6月 13日 10時 22分
ご質問頂きありがとうございます。本機の状態は内部までとても良好で、特に不具合はございませんでしたが、LED(緑)の交換や各基板や駆動部のチェック、調整などいたしました。回転動作も安定しております。宜しくお願いいたします。

つまり、整備と言える内容は、切替SWの表示用LEDを交換しただけという。

Q質問4  未回答 6月 13日 17時 51分
40年前の家電製品だ。これを7,8万以上で販売する。それなら、ある程度の予防整備が必須だ。でないと、高額で販売する根拠が無くなる。電源部平滑回路のコンデンサーや、速度調整VRの交換は、出品の内容として必須だ。6万以上の落札の場合、上記を無償で整備して欲しい

さらに言及したが、今現在返答はない。

写真を見ると一目瞭然だ。



































シャシー下部、きれいなワイヤリングが印象的。
配線をほどく作業をしていない!

右下の電源回路、水色の電解コンデンサは出荷時のママ。

これでいいのだろうか。
実際に、パーツの劣化が殆ど無い状況はあり得る。
自分で使うのなら、外観の美的レストアだけで済ませるだろうが。

金を取って、販売するのなら別だ。
電源回路の平滑用コンデンサくらい替えて欲しい。
さらに、SP-10モーターコントロール基板の整備もしなければ。
配線の状況からは、SP-10モーターの内部点検など、全くしていない状況。

さらに、速度微調整用のVRも絶対に替えるべきだろう。

このような内容で出品していいのだろうか?
「整備しました」とは説明していない。
だから、整備していなくてもいいのだ?

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